iPhoneの組み立てメーカーであるフォックスコンは、オハイオ州のEV工場を2億3000万ドルで買収した。買収は電気自動車のスタートアップ企業であるロードスタウン・モーターズから行われた。

Appleの主要サプライヤーが米国でEV工場を買収すれば、Apple Carの生産の可能性についての憶測が必然的に生まれるだろうが、これは実現しそうにない…

The Verge は、この契約により両社が協力して工場で電気ピックアップトラックを製造することになると報じている。

フォックスコンは、経営難に陥っているEVスタートアップ企業、ローズタウン・モーターズから自動車工場を約2億3000万ドルで買収する。両社は木曜日遅くに発表した。フォックスコンは、ローズタウン・モーターズの電気ピックアップトラックを同工場で製造することに合意した。この工場はかつてゼネラルモーターズがシボレー・クルーズを生産していた場所で、ローズタウン・モーターズは引き続き同工場のテナントとなる。ローズタウン・モーターズはまた、「将来の自動車プログラムに関してフォックスコンに一定の権利を与えることにも同意する」という。

この契約により、台湾の複合企業は米国で初の自動車工場と重要な新たなプレゼンスを獲得することになる。同社はこれを活用して、世界的な電気自動車メーカーとしての地位を確立しようとするだろう[…]

フォックスコンは昨年、家電製品からの多様化を図る手段として、電気自動車への進出について精力的に検討してきた。中国最大の民間自動車メーカーである吉利汽車（Geely）や、カリフォルニア州のEVスタートアップ企業でまだ電気自動車を製造していないフィスカー社などと契約を結んだ。また、フォックスコンは独自の電気自動車プラットフォームも開発しており、他の自動車メーカーへの販売も計画している。

フォックスコンはまた、ローズタウン・モーターズの株式5000万ドル分を購入することで、苦戦する新興企業に資金を注入している。

報道自体からも、ローズタウン工場での生産を継続する意向が明確であるため、この工場がApple Carsの製造に利用される可能性は低いと言える。しかし、大手メーカーと提携したり、サプライヤーに専用施設を建設させたりするのではなく、小規模なスタートアップ企業がピックアップトラック用に開発した生産ラインをクパチーノのAppleが利用する可能性はさらに低い。

いずれにせよ、Apple が実際に完成した自動車を販売する予定なのか、それともサードパーティの自動車を自社の製品エコシステムに統合する自動運転自動車技術の開発に何らかの役割を果たすだけなのかは不明だ。

アップルの自動車プロジェクトは長年にわたり、一連の激動の変化を経てきたが、その直近の例は、アップル副社長のダグ・フィールド氏がフォードに移籍するために辞任し、技術担当副社長のケビン・リンチ氏が後任に就任したことである。

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